ねぇ、


お前は今日も、元気でいる?



ハローハロー、世界は今日も廻ってますか


「あっち――・・・・」

夏は暑い。そんなことは知っている。照りつける太陽が、容赦なくおれたちを襲うのだ。
丁度その日は、気象庁が夏最高の暑さを観測していた。そんな中で、外に飛び出す勇気も出ない。
おれは部屋で扇風機を思いっきり回して、そして左手に団扇、右手にアイスバーのソーダ味を持ってぐうたらしていた。

何気なくつけたテレビの四角い画面には青い青い海が映っている。
家族連れ、イカツイ筋肉のお兄ちゃん達、ピッチピチの水着ギャル、仲の良さそうなカップル。
みんな楽しそうだ。とても。





あいつと行けなかった海。
おれにとっての思い出は、それしかない。


こんなうだる様な暑さの日でも、あいつといたら我慢できた?
あいつの笑う顔を見たら、どんなことも楽しく思えた?
元気にしている?



会いたい。

会って、抱きしめて、いっぱい話して、いっぱいいっぱい、キスがしたい。
二人っきりで、 海へ行きたい。
最後に一回だけ謝りたい、あいつに。



「・・・・・ヴォルフ、ラム」


テレビにはまだ海が映っている。
あいつとの約束を守れなかった、青い青い、真夏の海を







ねぇ、ヴォルフ?



お前のいる世界は、今日も、








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